今日は子供の遊びを兼ねつつ食材の確保をするため、潮干狩りにいってきた。
場所は津市の前の海。
朝はとっても天気がよかったのに、海に到着してさあとるぞぉ、と思った途端、真っ黒な雨雲が迫ってきて、激しい風雨が襲ってきた。

ハイマーできていたので車内に逃げ込み、天気待ち。
暇なので、隊長である私は、マテ貝用の必殺塩投入容器を製作することにした。
マテ貝を採るには、クワなどで砂浜の表面を削り、ひし形に近いマテ穴に塩を放り込む必要がある。するとヒョコッとマテちゃんが頭を出すので、すかさずそれを手で引っこ抜くのだ。
これがなかなかむずかしい。スプーンなどで塩を入れている人が多いが、そうすると両手を使う必要があるし、塩の入れ物を下においちゃったりすると濡れて砂だらけになり、イライラしてくることにもなる。
そこで効率的に塩を放り込む器なりを各自考えるわけである。
私もいろいろやってみた。
しかし、すべてに一長一短があり、まだ「これだ!」というものに出会っていなかった。
が!
今回はひらめいてしまったのだ。
絶対にいけるのだ。裏づけはまったくないけど確信があるのだ。
簡単に説明するとこうだ。
容器として選択したのは100円ショップで購入したドレッシング入れ。
これの先っちょを少しきり、穴を広げる。
この穴のサイズ・・・そして容器の重さと大きさ。これはイケるのだ。
試しに塩を入れて振ってみる。
「・・・・」
イメージどおりに「サラッ」と塩が出てこない。
塩には意外と水分が含まれているのだ。
うーん・・・・考えること数分。またひらめいた。きっと俺って天才。
「そうだ、塩を焼いてしまおう! 焼き塩にすればよいのだ!」
キャンピングカーである。すばらしいことにキッチンがある。もちろんガスコンロだってあるのだ。
お気に入りのMSRのフライパンで塩を焼くってか炒る。
どんどん水分が抜け、サラサラになっていく。
これはイケルぞ。
塩の粗熱をとってから再びドレッシング容器に入れる。
振ってみる。
サラッ、シュト!
見事にひとかたまりの塩が先っぽから放出され、狙った場所に落ちた。
「イケル・・・・絶対にイケル・・・!!」
思わず声に出していたに違いない。
妻と娘のバカにした視線を感じた。
「フン、せいぜいバカにするがいい。しかしこれはイケルのだ。これでマテ貝をとりまくるのだ。あとで頼んだって貸してやんないからな!」
しかし・・・雨も風もやまないまま潮が満ちてきて、その日の潮干狩りは中止。
隊長である私の必殺マテ貝捕獲専用塩投入器の実用テストは次回に持ち越されたわけである。
・・・・と、ここまで書きつつ、焼塩でもマテ貝は顔を出してくれるのか・・・? 果てしなく不安になってくる私であった。