隊長である。
まもなく田舎暮らしも満2年を迎えようとしている。
早いものだなぁ。
実は引っ越してきて最初の年に、ホウレンソウやキュウリ、ナス、オクラなどの野菜作りに挑戦した。
春にタネや苗を植え、夏に収穫。
採れたて新鮮野菜を娘に自慢し、家族でウホホと言いつつ食べるつもりであった。
しかし、初夏に親父が亡くなり、ドタバタしている間に、すっかり畑は草に覆われ、ホウレンソウなどは草と見分けがつかず、なおかつ虫だらけになっていたのであった。
いきなり挫折を味わった私は、「もう畑なんぞやらんもんね!」とクワを放り投げてしまったのである。
しかし、昨年の初冬、薪ストーブから出る灰を空いている土地に捨てていて、
「この栄養たっぷりの灰をただ捨てているだけではもったいないではないか!」
「私はなんたってエコの番組のコメンテーターまでしてるのに、これはイカンだろ」
などと思い立ち、慌てて耕してタマネギの苗を植えたのであった。
が、私は根っからの無精者である。
いや、そもそも冬に草など生えないだろうから、冬場の畑など放っておけばよいのかと思っていた。
しかし、草は生えるのである。
あやつらは本当に凶悪的な強さを持っていやがるのだ。
で、本日、超久しぶりに、つまり今年はじめての畑の手入れをした。
まあ草を抜いただけであるが・・・・。
タマネギは育ってはいるものの、まだ根の部分の塊はほとんど大きくなっていない。
不安である。
近所のおばちゃんたちに、タマネギを育ててるんなら、追肥(追加の肥料ですね)を年の暮れにやらなきゃイカン、と言われていた。
でも、そもそもタマネギの値段は安いのである。
苗は100本で700円もした。
それに1袋1000円の肥料をいくつも与えたら、めちゃくちゃ高いタマネギになってしまう。
「エコなのだ。エコだから薪ストーブの灰だけで育てるのだ」
エコなふりをして、実はセコいだけなのであるが、私はおばちゃんたちの忠告を聞かずに肥料なしで育てている。
果たして、どんなタマネギになるのやら・・・・・。